島田陽子にまた金銭トラブル 消えた「三船敏郎生誕100周年記念映画」出資金1000万円
「調子のいいことを言ってお金だけ出させておいて、いざ行き詰まると逃げ続ける。しまいには、“私は関係ない”です。絶対に許せません」。こう訴えるのは、昭和の大女優・島田陽子(68)と金銭トラブルを抱えるA氏である。彼は島田から映画製作への出資を持ちかけられ知人を紹介。知人に1000万円を出資させてしまったが、島田に「使い込まれてしまった」と怒り心頭なのだ。よくよく話を聞いてみると、映画製作の話自体が、本当にあったかどうかも怪しく……。
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【写真9枚】島田がA氏らに提案した「三船敏郎生誕100周年映画」の企画パンフレット。タランティーノなどのハリウッド著名人の名前が……
借金だらけの“国際派女優”
島田は1970年、17歳の時にテレビドラマ「おさな妻」(東京12チャンネル[現・テレビ東京])でデビュー。70年代に「続・氷点」(NET[現・テレビ朝日])や『われら青春!』(日本テレビ)など多くの人気ドラマに出演し、「清純派女優」として人気を集めた。80年にはアメリカのテレビ局NBCが製作した「将軍 SHŌGUN」に細川ガラシャ役で出演し、ゴールデングローブ賞のテレビドラマシリーズ部門で女優賞を受賞。以降、「国際派女優」として海外志向を強めていく。
一方、私生活は乱れていくばかりだった。88年には内田裕也との不倫が発覚。内田に貢いだことがきっかけで総額5億円とも言われる借金を抱えるようになり、固定資産税や市民税を滞納する騒動を起こす。また、島田がSM作家の団鬼六氏から借りた100万円をめぐる報道では訴訟合戦にも発展。00年には別の借金トラブルで、自宅の家財道具一式が差し押さえられる強制執行も受けた。
11年にはとうとうセクシービデオに出演。だが、借金生活に区切りをつけられず、昨年11月には、20年前に貸した4800万円の返済が滞ったままだと訴える不動産会社社長の告発が「文春オンライン」に掲載された。なお、94年に結婚したテレビ制作会社勤務の男性とは19年に離婚している。
タランティーノチームも参加
では、今回のトラブルはどんな内容なのか。「詐欺にあった」と訴えるA氏は、30代の会社経営者。以前、芸能事務所で働いていた縁で出席した芸能関係のパーティーで、19年の夏頃に島田と知り合ったという。
「彼女は、『三船敏郎の生誕100周年記念映画をハリウッドで作る計画があるの』と話しかけてきた。自分もプロデューサー兼女優として関わっていると。そして、『製作準備金として必要な3000万円のうち2000万円は確保できたが、残り1000万円が足りない。出資してもらえないか』と持ち掛けてきたのです」
三船は、島田の出世作「将軍 SHŌGUN」で徳川家康役を演じており、島田にとっては恩人のような存在だ。A氏が出資を持ち掛けられた映画の企画書には、「三船敏郎生誕100周年記念ハリウッドインディペンデント企画」と銘打ってある。三船の代表作「椿三十郎」をオマージュした作品とのことで、仮タイトルは「CATHOUSE SAMURAI」。日本人キャストは、真田広之、仲代達矢。もちろん島田も出演する。米側からは「パルプ・フィクション」や「キル・ビル」などの名作で知られる映画監督クエンティン・タランティーノのチームが参加し、監督はアンジェイ・セクラ、役者はクリストファー・ウォーケン。配給はNetflix、LIONSGATE、GAGAと、日米大手が参画する壮大なスケールの映画だ。
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