5大トピックスから占う2022年のグラドル事情 昨年は「48グループ」「特撮ヒロイン」が活躍

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 正月休みも終わり、新年のグラビア雑誌の刊行も始まった。仕事始めでの憂鬱な気分を、美女たちのグラビアを見てなんとか吹き飛ばしたいところだ。われわれを目で楽しませてくれるグラビアの世界で、2022年にはどんなことが起こるのか。昨年の5つのトピックスを振り返りつつ、予想してみたい。【徳重龍徳/ライター】

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えなこ、そしてPPエンタープライズが“支配”した2021年

 2021年、最もグラビアで活躍した人物といえば、コスプレイヤーのえなこ(27)をおいて他にはいない。表紙にすれば雑誌が売れる“えなこ神話”は21年も健在で、「週刊プレイボーイ」「週刊ヤングジャンプ」など70誌以上の表紙を飾った。7月にはプロゲーマー、けんきとの交際が発覚するが、雑誌の売上に大きな影響はなく、その後も人気を維持し続けている。

 21年は、えなこが所属するコスプレイヤー事務所「PPエンタープライズ」(以下PPE)が躍進した年でもあった。

 金髪ショートがトレードマークの篠崎こころ(28)が「週刊少年チャンピオン」などさまざまな表紙を飾るなど活躍。4月1日にフリーのコスプレイヤーとしてグラビア雑誌の表紙を飾っていた伊織もえもPPEに加入すると、えなこ、篠崎を加えた「もえなこころ」の3人で「ヤングジャンプ」「EX大衆」などの表紙を飾るケースも増えたほか、PPEに所属するタレント全員で「ビッグコミックスペリオール」など雑誌の表紙を飾った。

 同じ事務所やアイドルグループが、その号の表紙、巻頭、巻末などのすべてのグラビアを飾ることを“グラビアジャック”というが、PPEはそうした“縦串”だけでなく、出版社を横断しての“横串”のジャックも行った。8月には「えなこ夏の表紙ジャックキャンペーン」として13誌の表紙を飾り、コンビニエンスストアに行けば、ほぼ毎日、えなこが表紙の新しい雑誌が並ぶ状況を作った。このキャンペーンでは、同日発売の違う2誌(「別冊ヤングチャンピオン」と「漫画アクション」、「ヤングガンガン」と「ヤングキング」)でも表紙を飾っている。

 8月以降、えなこの表紙がひと段落すると、代わりに伊織もえが表紙の雑誌が発売されるなど、空いた週も伊織、篠崎、もしくはPPE全員での表紙の雑誌が並ぶ。結果、2021年は1月始めからほぼ1年間、毎週PPE所属のコスプレイヤーがコンビニに並ぶ雑誌の表紙を飾るという状況となった。ここまでくると席巻という言葉では足りず、“支配”したといってもいいほどだ。さらに12月には「あざとかわいい」とSNSで人気のコスプレイヤー、篠原みなみもPPEに加入しパワーアップしている。

 えなこは早速今年1月から、4日発売の「漫画アクション」、11日発売の「ヤングチャンピオン」、13日発売の「週刊少年チャンピオン」の3誌の表紙を飾る。その勢いのまま2022年も、えなこそしてPPEの年になるか注目だ。

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