「ものまねグランプリ」で審査員の人選に異論噴出 適材適所でないと痛い目に遭う?
お笑いの世界で“審査員”に注目が集まっている。具体的には12月13日に日本テレビ系列で放送された「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」と、19日にテレビ朝日系列で放送された「M-1グランプリ2021」のことだ。担当記者が言う。
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【写真14枚】10代を意識し過ぎたか──審査員の“適性”を最も疑問視された「なえなの」
「THE Wでは『オダウエダ』が優勝しましたが、この結果に視聴者から異論が出ました。審査員だった『アンガールズ』の田中卓志さん(45)や友近さん(48)の審査結果にネット上で論戦が起きたのです。M-1は毎年のように結果を巡り、SNSなどで熱い投稿が繰り広げられます。ところが最近は、審査員の“資質”についても盛り上がっているようなのです」
背景にあるのは、「オール阪神・巨人」のオール巨人さん(70)が20日、Ameba公式ブログで引退を発表。同じ審査員の上沼恵美子(66)についても《二人で約束しました! 今年で卒業することを!》と投稿したことが挙げられる。
M-1で優勝経験のある「サンドウィッチマン」は25日、ラジオ番組「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送・土・13:00)に出演。M-1の審査員についてトークを繰り広げたのだが、その際、伊達みきお(47)が「審査員も説得力がある人じゃないとね」と指摘した。
「サンドイッチマンの2人は爆笑問題の太田光さん(56)の名前を挙げました。相方の富澤たけしさん(47)もM-1の審査員なのですが、番組では『本来、僕らより上の世代のそういう方たちがやってほしい』と言っています。謙遜もあるのでしょうが、それこそ若手芸人の一生が決まってしまう大舞台です。ベテランで理論家肌の芸人じゃないと務まらない大役であることは確かでしょう」(同・記者)
視聴者が違和感
THE WやM-1とは違った意味で、“審査員の資質”を巡り、ネット上で批判が相次いだ番組がある。12月21日に日本テレビ系列で放送された「ものまねグランプリ ザ・トーナメント2021」だ。
審査委員長は関根勤。審査員は公式サイトで紹介されている。なぜか《順不同》と書かれているが、審査員は年齢順に並んでいる。
この稿では、年齢を附記する。そうすると、なぜネット上で審査員の顔ぶれに対して批判が起きたのか、理解しやすくなるからだ。
審査委員長:関根勤(68)
審査員:テリー伊藤(71)、島崎和歌子(48)、佐藤仁美(42)、EXILE NESMITH(38)、荒牧慶彦(31)、堀未央奈(25)、大友花恋(22)、須崎優衣(22)、なえなの(20)
「審査員の“忖度採点”を巡り、ネットは今でも荒れています。またそれとは別に、審査員の人選に対する批判も多いのです。特に疑問の声が集中したのは、ユーチューバーのなえなのさんでした。Twitterでは『審査員、別の人にしたほうがよかったんじゃないの』、『いくらなんでもちょっと場違い感ある』という投稿が散見されました。彼女はお笑いのプロでも何でもないので、視聴者は違和感を覚えてしまったようです」(同・記者)
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