南果歩が語る「おひとりさま」の流儀 ポイントは「他力本願」と「ペットの存在」

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一番のオススメはペット

 友だち関係を保つ秘訣は、マメさだと思います。ふと、その人の顔が浮かんだ時は「最近どうしてる?」と気軽に連絡する。私はLINEの返信もすごく早くて、既読にしたまま溜めておくことはまずない。おひとりさまにとって、持つべきものは友だちですからね。

 友だちと同時にペットも、おひとりさまの生活に潤いを与えてくれる重要な存在です。6歳と3歳の母娘のトイプードルを飼っているんですが、もうメチャクチャ可愛い。なにより動物と一緒に暮らしていると、「生きる本能」を見せてもらえて元気になれるんです。動物たちは余分なことを一切考えませんよね。食べて、遊んで、寝る。ただそれだけ。でも、全て本能に直結している。彼らは生きているだけで幸せという感覚だと思うんです。

 それに比べると、人間はいろいろなことを考え過ぎてストレスを抱えがちです。うちのワンちゃんたちを見ていると、その自然体を見習いたいなと感じる場面が本当によくある。ですから、おひとりさま生活を送るにあたってペットを飼うのは一番のおすすめです。生き物と一緒にいるだけで、ひとりでの暮らしの彩りはかなり鮮やかになるはずです。

年に4回お伊勢参り

 そうやって友だち付き合いやペットとの生活を楽しみながら、「孤独」を味わい尽くせることもおひとりさまの魅力です。

 パートナーがいると、どうしても相手のスケジュールに合わせる必要が出てきます。でも、おひとりさまだと自分のスケジュールだけを考えて即断即決できる。Netflixで朝まで韓流ドラマを観る日があれば、気ままにひとり旅にも行けます。思い付きで、「今、空いているから行っちゃおう!」と、フットワークが軽くなりました。実際にこのノリで、21年だけで4回、お伊勢参りをしてきました。

 他に「自分だけの時間割」で生活できるおひとりさまになってから始めたことは、趣味としてのバンド活動があります。ロックもジャズもありで、私はボーカル。ライブもやり、オリジナル曲も少しずつ作りはじめています。部活のような感覚で、練習を含め全てが楽しい。

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