いまだに根強い「森保一監督」解任論 今からでも間に合うフリーの外国人監督5人の実名

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 当たり前のことだが、2022年はカタールW杯が開催される。例年であれば、W杯の前年には最終予選は終了し、3月のインターナショナルマッチなどを経て、5月には本大会に臨む23名のメンバーが発表される。

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 しかし、カタール大会が22年11月に開催されることに加え、W杯予選は20年の2次予選から新型コロナウイルスの影響で日程が大幅に狂った。このため最終予選も21年1月に再開され、本大会にストレートインできる2カ国が決まるのは3月の下旬が濃厚だ。

 現在グループB・2位の日本にとって、1月27日の中国戦はもちろん、2月1日に迎え撃つ首位のサウジアラビア戦は勝点3が求められる。万が一にも負けるようなことがあれば、再び森保一監督の進退問題が浮上するだろう。

 そこで一足早く、森保監督に代わる“外国人監督”の候補を探ってみた。というのも、日本人監督となるとJ1リーグ優勝が暗黙の条件になるが、鬼木達監督は川崎Fとの契約を延長。長谷川健太監督は名古屋の新監督に就任したため候補者がいないからだ。

 さらに、反町康治JFA技術委員長は、12月16日に24年パリ五輪に臨むU-21日本代表の監督に元鹿島監督の大岩剛氏を抜擢することを発表した。その際に大岩氏の起用理由について「(選手の)ほとんどがJリーグに出ているか出始めている。大人のフットボールをやっているのでJ1の監督経験が必要」と話していた。

まずは“初夢”クラス

 この論法に倣うなら、「主力選手のほとんどがヨーロッパでプレーしているので、ヨーロッパのクラブや代表での監督経験が必要」と言ってもいいだろう。そこで、現在はフリーで、日本代表の監督候補になりそうな名将を探してみた。

 まず一番に来て欲しいのは、現役時代は98年フランスW杯と00年EURO(欧州選手権)で優勝。引退後はレアル・マドリーの監督としてリーグ、カップ、CL(チャンピオンズリーグ)、クラブW杯とタイトルを総なめにしたジネディーヌ・ジダン(49)だ。選手と監督としてのCL制覇は史上7人目の快挙でもあった。

 世界のスーパースターが集まる“銀河系軍団”のレアルを、そのカリスマ性でまとめてCL3連覇に導くなど、監督としての評価も高い。現在フリーでいるのが不思議な名将でもある。ただ、フランス代表やプレミアリーグの名門クラブからも熱視線を浴びているだけに、日本代表の監督に就任することは99・9パーセントないと言っていいだろう。

 ジダン同様、来て欲しいものの実現が難しいのが、ウクライナのレジェンドであるアンドリー・シェフチェンコ(45)だ。現役時代はウクライナ代表を初のW杯出場に導き、ACミランでの活躍から04年はバロンドール(欧州最優秀選手賞)も獲得した。監督として臨んだ18年ロシアW杯は予選で敗退したものの、20年のEUROではポルトガルを破って本大会に出場すると、スウェーデンを延長戦で下してベスト8に進出した。

 大会後にウクライナ代表の監督を退任したが、そのカリスマ性は魅力的。ジダン同様、日本代表の監督に就任することはないだろうが、その手腕を間近で見てみたい監督である。

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