「ジョブチューン」の炎上シェフはどうすればよかったのか? ホントの評判とは?

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メニューはイタリア語の筆記体

 では実際シェフはどうすべきだったのか? シェフの店にも行ったことがあるというテレビ局の幹部は、

「そもそも、あのシェフがどういう店をやっているかをしっかり理解しておくべきですよね」

 とし、こう話す。

「レストランは軽井沢にあって、予約は1日1組限定。お酒は料理とのペアリングで提供されていました。実際においしいんだけど、コースが終了するまで4~5時間くらいかかりました。よほど仲が良い相手と行かないと話が持たないなぁというイメージです。代金は1人5万円くらいだったかな」

 加えて、

「シェフが料理ができるまでの工程を説明してくれるんですが、それがすごい早口で素人にはぽか~んという感じです。メニューはイタリア語の筆記体で、本格派なのはわかりますが、そもそも読めないし拒絶されているようにしか思えません。シェフのキャラは堅物というか無愛想。そういう態度になったのは私たちに対してだけだったのかもしれませんし、料理の評価には色々あるのは理解していますが、個人的には都内から出かけて行ってでも食べたい料理ではないですね。“新規で予約を取る資格を得る”のも結構大変ですし」

「ガチンコ」がTBSの伝統?

 さらに、こう続ける。

「ミシュランを取るような店のシェフに118円のおにぎりのことはわからないというような批判がありましたが、料理に限らず批評とか評価の洗礼を受けることで進化というものがあるんじゃないかと思うので、私はそうは思わないですね。でも、そもそもこのシェフはなぜ番組に出たんでしょうかね? コンビニの人たちは“テレビで紹介されました”と宣伝できるし、今回みたいに炎上してもなお注目されるというメリットがないわけではないですよね」

 しかし、その一方で、

「あのシェフの場合、仮に好感度や知名度が上がったとしてもお店は1組しか受け付けてないからさばけないですよね。支店を作ったり、それこそコンビニでプロデュース食品を展開したりという気持ちがあったならまた別ですが。先ほどお話したように基本的にシェフは無愛想なのでテレビに出るなら、あのビジュアルを裏切るようなおちゃらけキャラを見せたりしないと、せっかく築き上げたブランドにキズがつくだけですよね」

 身もふたもない言い方になるが、別のキャラクターを演じないならば、出演すべきではなかったということになるだろうか。

 また、番組側の責任も問われるところだろう。放送されたような応酬が現場であったとはいえ、生放送ではないからカットすることは容易だったはず。シェフは炎上し、コンビニ側も「見た目からしておいしくない」という評価を放送されて、番組への批判も飛び出し、という状況は、誰も得をしないのは明らか。この手の「ガチンコ」がTBSの伝統ということなのか――。

デイリー新潮編集部

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