M-1卒業の上沼恵美子、冠番組が続々終了する理由 “毒舌芸”がスタッフにも視聴者にも敬遠され

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パワハラ騒動

 だが、それも納得という説明が、他ならぬ上沼本人からなされた。M-1放送翌日、自身がMCを務めるABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」で、“審査員卒業”を宣言したのだ。

〈最後の務めとして頑張らせていただきました〉

 つまり、毒舌を封じたのは“立つ鳥跡を濁さず”の心境だったのだろう。

 M-1決勝を間近に控えた15日には、朝日放送が「おしゃべりクッキング」を22年春で終了すると発表していた。“女帝”の勢力圏は日増しに狭まっている。

「『えみちゃんねる』は番組内のパワハラ騒動が端緒となり、上沼と局との関係が悪化して喧嘩別れに至りましたが、『クッキング』は円満離婚のようです」

 と芸能記者が明かす。

 先のラジオでも上沼は、

〈朝日放送さん、すッごいよく我慢して使っていただいたなと思って。ありがとうございました〉

 と謝意を述べている。

 では、終了の理由は何か。

「もちろん視聴率の問題は大きいですが、我慢できないほど低くもない」

 と先の記者。ギャラは安くもないが、先頃TBS系の情報番組降板が決まったビートたけしの“1本300万円”ほどバカ高くもないという。なのになぜ?

「パワハラ騒動が象徴するように、“毒舌”芸が時代に合わなくなったのでしょう。スタッフのみならず、視聴者にも……」(吉村氏)

週刊新潮 2021年12月30日・2022年1月6日号掲載

ワイド特集「『人間研究』寅の巻」より

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