M-1卒業の上沼恵美子、冠番組が続々終了する理由 “毒舌芸”がスタッフにも視聴者にも敬遠され
25年続いた関西テレビの「快傑えみちゃんねる」が20年夏に打ち切られたのに続き、先頃、27年間続く朝日放送「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」の終了が発表された。関西芸能界を牛耳る“女帝”上沼恵美子(66)に何が起きているのか。
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12月19日、漫才日本一を決める「M-1グランプリ2021」決勝が行われ、中年コンビの「錦鯉」が優勝を果たした。
「出場コンビについては特筆すべきことはないかな。それより言いたいのは、審査員の低調ぶりですね」
と語るのは、M-1創設メンバーでもある元朝日放送プロデューサーで、『お笑い芸人の言語学』著者の吉村誠氏である。
「お笑い界には“芸人殺すにゃ刃物は要らぬ、ものの三度も褒めりゃよい”という箴言(しんげん)があります。辛口の批評こそが芸人を育てるのです。でも、今回のM-1審査員は誰もが後輩たちを褒めてばかり。芸人が他の芸人を褒めるようになったらおしまいですよ」
氏の“審査員の審査”はまさに辛口だが、とりわけ上沼には驚愕したという。
「今までの彼女は、厳しいながらも建設的な批評を行っていたんです。それは世相を巧みに取り込んだ、まさしく芸でした。ところが今回は、コメントに毒気が無く、採点も甘過ぎ。出場者や制作者、そして視聴者に媚びるようになってしまったみたいで残念です」(同)
毒は薬にもなる。過去には、上沼にボロカスにこき下ろされたコンビが時を経て彼女に認められ優勝に至ったこともあった。褒めているだけではそんなドラマも生まれやしない。
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