フォーサイト記事「有料会員アクセス」で振り返る2021年

国際

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   2021年もフォーサイトをご愛読いただきありがとうございました。

   年明け早々の1月6日、アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件で強く印象づけられた民主主義の動揺は、2021年を特徴づける憂鬱な通奏低音となりました。バイデン米新政権が国際社会に向けて設定した、価値観の同盟による中国との競争や「対権威主義」というアジェンダは、8月の「カブール陥落」以降、その正当性に対する懐疑の視線を逃れることができません。

   懐疑の視線は、2001年の米同時多発テロ以降、あるいはさらに遡って「冷戦後」の時代そのものにも向けられました。...

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