脳死状態で生まれた娘を10年育てた父親 今も不信が募る病院や医師の対応、そして苦悩の日々を告白
「私の子どもは出産時のトラブルで、脳死状態で生まれてきました。現在も意思の疎通はできず、自発呼吸すらありません。生まれてから10年間、人工呼吸器をつけて生きています」――そう話すのは、現在10歳になる近藤彩名さん(=仮名)の父親・孝さん(43=仮名)だ。【中西美穂/ジャーナリスト】
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もし彩名さんが元気に生まれてきていたら、小学校4年生として地域の学校に通い、楽しい日々を送っていたことだろう。しかし、出産時のトラブルから重度仮死状態で生まれ、脳に非可逆的なダメージを受けた。...