清原和博は名誉挽回なるか…2021年プロ野球界“3大炎上発言”
「日サロ、行き過ぎやろ」
「口は禍の元」といわれるが、プロ野球界でも、選手や球界OBのテレビやネット上での発言が物議を醸し、炎上騒ぎに発展することが少なくない。1年の最後に、今年、大きな波紋を呼び起こした3つの“炎上発言”を振り返ってみよう。【久保田龍雄/ライター】
【写真】新庄監督への「嫌み発言」で炎上の清原和博氏 コメントした切実な理由と危ぶまれる精神的な不安定さ
試合前の円陣で声出し役を務めた選手への心ない一言が問題化したのが、日本ハムである。4月11日の試合前、日本ハムナインはベンチ前で円陣を組み、3年目の若手外野手・万波中正が「声出し役」を務めた。前日のオリックス戦で2点目につながる二塁打を放ち、チームの勝利に貢献した万波は「一昨日と昨日勝てて、今日勝てば今シーズン初の3連勝ということで、全員で勝ちに行きましょう。さあ、行こう」と気合を入れた。
だが、一部の選手が「何で?」「一人でやれ、お前」などと非協力的な反応を示し、せっかくの声出しも報われない。さらに、追い打ちをかけるように、誰かが「日サロ(日焼けサロン)、行き過ぎやろ、お前」と茶化し、周りから「それはまずい」とたしなめる声も聞こえてきた。コンゴ人の父を持つ万波を揶揄するような発言は、「悪気はなかった」では済まされない。
「人種差別発言」「パワハラ」
そして、球団のツイッター公式アカウントに投稿されたこの動画は、4ヵ月以上経過した8月中旬に再生数80万回とアクセスが急増し、「どう捉えても人種差別発言」「パワハラも重なってて最悪」などの非難が相次いだ。
ちょうどこの時期は、主砲・中田翔が後輩への暴力行為で無期限謹慎処分を受けた直後で、球団に対する世間の注目度が一気にアップした結果、問題の動画も多くの人の目に留まり、顰蹙を買ったようだ。
球団側は8月18日にこの投稿を削除し、「誤解を招く可能性のある一部ツイートを削除いたしました」と説明したが、月日も経過しており、誰の発言かは特定できなかったという。昨年も試合前に声出し役を務めた巨人の選手が、与死球の多い相手投手を茶化すシーンが球団オフィシャルのSNSで公開され、「相手をリスペクトするくらいはしてほしい」と批判された。
テレビ中継では見ることができない、試合前のナインの様子を動画でファンに公開するのは、気の利いたファンサービスだが、内輪同士の気楽さから、口にブレーキがかかりにくくなるのも事実。今後は投稿前に発言内容をしっかりチェックする万全の対応が望まれる。
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