34年ぶり主演映画の「烏丸せつこ」 元夫の逮捕、自己破産を乗り越えた波乱万丈人生

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悪女はピカイチ

 ところが、01年11月12日、烏丸が出演していた情報番組「レッツ!」(日本テレビ)で、離婚していたことを明かしたのだ。

「2年ほど前から離婚に向けた話し合いを重ねた結果ということでした。一説には、籍は抜いても夫婦関係は続いており、彼女が4年ぶりに出演したVシネマ『極道聖戦(ジハード)』(横井健司監督)の宣伝のためではないかとまで言われました」

 そして14年6月10日、59歳となった烏丸は再婚する。相手は2歳年下のレコード会社ディレクターだった。

「再婚も略奪愛だったと報じられましたが、すでに大人になった2人の娘さんから祝福されたそうです。その間、彼女はコツコツと脇役で女優業を続けてきました。13年にはNHKスペシャル『未解決事件』の再現ドラマで尼崎連続変死事件の角田美代子を演じ、鬼気迫る演技が話題となりました。それを見た映画監督の佐向大さんが、18年に公開された大杉漣さんの最後の主演映画『教誨師』に、死刑囚の1人として彼女を起用。和歌山カレー事件の林真須美死刑囚を思わせる凄味のある演技が絶賛されました。若い頃は体ばかりが注目され、演技力云々が言われることはあまりありませんでしたが、今では悪女を演じさせたら右に出る者はいないとの声もあります」

 数々の荒波がそうさせたのだろうか。34年ぶりの主演映画「なん・なんだ」の彼女も、ある意味、悪女らしい。

デイリー新潮編集部

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