「親の死」は突然やってくる 4000人を見送った納棺師が伝える“後悔しないために”できること
「父の余命を母から聞いた時でさえ、目の前まで近づいてきている父の死を、わざと見ないようにしていました。大切な人とのお別れは突然やってくることを私は知らなかったのです。」
そう後悔を語る大森あきこさんは、38歳で保険営業職から転職した納棺師です。この世界に入ったきっかけは実体験にあり、がんで亡くした実父の葬儀で「誰かが作った葬儀に参加している」ようなぎこちなさを感じたものの、納棺式で実父に旅支度をつけ、冷たい体に触れたとき、何かしてあげることができたと少しだけ救われた気持ちになったという。...