「巨人・原監督」が「新庄&稲葉・日ハム」を自由契約になった「西川獲得」に失敗した理由

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巨人を上回る条件

 別のスポーツ紙担当記者は、「いま思えばですが……」と言って、こう続ける。

「巨人側と条件面でなかなか折り合わず、交渉が難航していたタイミングで密かに楽天が割り込み、巨人を上回る条件を用意して西川を猛アタックで口説き落として“横獲り”に成功したのでしょう。巨人サイドは交渉で難航していても、他球団は西川獲得に動かないだろうとタカをくくり、条件面を出し渋っていたところもあったようです」

 結果として、巨人は西川にソデにされてしまったわけだ。

「主要メディアを通じて当初は『今オフ、FAの選手は獲得しない』という方向性を打ち出しておきながらアッサリと『ノーテンダーFAはFAにあらず』という都合のいい解釈で西川獲得に動き出した。ネットやSNS上では巨人ファンからも猛批判を浴び、その挙げ句に予想していなかった楽天に奪われるという、まさに最悪の結末。原監督は内心、怒り心頭と聞いています」(同)

 今オフに巨人が獲得を発表した支配下の新戦力はメジャー通算28勝の右腕マット・アンドリース投手(前マリナーズ)と、米独立リーグで2年連続MVPに輝いたアダム・ウォーカー外野手の2選手。

 原監督の構想としては日本での実力未知数の新助っ人2人に西川も加われば万々歳だったのだろう。しかしながら願い叶わずの指揮官の失望とは対照的に、巨人内部では球団、チームの大半が西川の獲得失敗に胸を撫で下ろしており、安堵が広がっているのだという。

デイリー新潮編集部

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