「バチェラー」出演者が制作現場の“ウラ側”を告発「私たちは異国で隔離され、“マインドコントロール”下に置かれていた」

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自らリタイヤを申し出た

 実際、松本さん自身が、お泊まりやキスなどの性的行為をするよう求められたわけではないという。だが、この騒動で彼女は「このような出演者の人権を軽んじた現場にこれ以上いられない」とプロデューサーに帰国すると訴え出た。ところが、ロケに入る前から「旅を続けない権利もある」と言われていたにもかかわらず、いざ帰ろうとすると強く慰留されたという。

「振り切って帰ろうと思っても、交通手段のないリゾート地なので飛び出せない。ヴィラのスタッフに車を呼んでほしいとお願いしても聞いてくれないのです。パスポートは『管理するため』スタッフに預けられており、なかば“人質”に取られているような状況でした。結局、プロデューサーと長い話し合いを経て、私は旅を継続することになりました」

 配信では、松本さんはエピソード5で黄さんに選んでもらえず脱落したとなっているが、本当は自らドロップアウトしたいと申し出ていたのである。こうして、5月半ばに帰国した松本さんだが、1年半も関わってきた番組への不信感でいっぱいで、もやもやした気持ちを抱えてきたという。

 感情の糸が切れてしまったのは10月。帰国後に撮影した番宣プロフィール動画が、松本さんが“小生意気な学者”として映るかたちに編集され、YouTubeにアップされたことがきっかけだった。

「すぐにアンチが、私のSNSに攻撃を仕掛けてきました。リアリティ番組の醍醐味は、出演者の画面上での人格をその人の人格そのものだと錯覚する没入感にあるのと思います。しかし、実際はかなり切り取られて描かれているし、現実の本人とは異なるキャラクターになっているんですよね。番組側の配慮が欠けていたと思います」

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