政府はコロナ対策で病床数を大幅に増加させたと言うものの…医療現場から聞こえてくる冷ややかな声
新型コロナの新たな変異型(オミクロン型)の国内初の市中感染が、12月22日確認された。オミクロン型はデルタ型に比べて重症化リスクは低いものの感染力が高いとされている。新型コロナの感染状況について分析する厚生労働省の専門家会議は「感染拡大が急速に進むことを想定すべき状況にある」との危機感を示した。入院患者が再び急増し医療体制が逼迫する懸念が生じているため、厚生労働省は各都道府県に対し医療体制の点検を強化するよう要請した。
デルタ型の流行による今夏の第5波の際に最大で約2万8000人の入院が必要となった教訓を踏まえ、政府は11月中旬に「第6波で入院患者がさらに3割増加すると想定し、3万7000人分の病床を用意する」ことを明らかにしていた。...