草津町長選「町長室で性交渉」告白の新井元町議が立候補へ 黒岩町長と全面対決の異常事態

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「伝統湯」問題

 何枚も発行されるチラシの全てを保管し、隅から隅まで熟読することで、「選挙の実情がよく分かる」と評価する高齢者も少なくないという。一方で、若い有権者からは「いつまでこんなことをやっているんだ」と呆れる声もあるそうだ。

「心配なのが黒岩町長の対応です。正直なところ、あの人は頭に血が昇りやすいところがあり、相手の挑発に乗ってしまいがちです。対立候補にビラで批判されると、こっちも反論のビラを出すのですが、余計なことまで書き込んでしまうんです。これまで失言に近い記述もあり、余計なことを書かなければいいのですが……」(同・関係者)

 デイリー新潮は19年12月に「草津町長に『関係強要された』でも『好きだった』ともいう前町議の女心」の記事で、今回の対立の背景には「時間湯」の問題があると指摘した。

 時間湯とは上限48度で湯治を行う草津の伝統的な入浴法のこと。黒岩町長は、高温浴には危険があるなどの理由から時間湯の制度を変更し、さらにその指導役だった「湯長(ゆちょう)」を廃止したのだ。

 新井氏を支持する有権者層のかなりの割合が、この黒岩町長の“時間湯改革”に反対する勢力だという。

「かつての時間湯は、医事法や薬機法に抵触するおそれや、運営が不透明という問題点を抱えていました。今は『伝統湯』と名称を変更し、町が直接管理することでコンプライアンスや透明性を確保しています」(同・関係者)

 対立の根っこは、かなり深いようだ。

デイリー新潮編集部

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