草津町長選「町長室で性交渉」告白の新井元町議が立候補へ 黒岩町長と全面対決の異常事態

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町長選出馬の波紋

 黒岩町長も4選を目指して立候補する予定だ。取材に応じた地元関係者が言う。

「当初、新井さんは町長選と同時に行われる、町議補選に出馬すると見られていました。欠員2議席を争う選挙です。当選する可能性は高いと言われていました。この時点で町民の雰囲気は、『マスコミから変な注目を集めないよう、新井さんの補選出馬については触れないようにしよう』、『また性被害の件が全国ニュースで蒸し返されるのはこりごり』というものだったと思います」

 ちなみに12月1日現在、草津町の人口は6168人で、有権者数は5344人。2019年に行われた町議選では、定数12に対して13人が立候補した。

 結果は新井氏が最下位での当選となり、得票総数は110票。次点は90票だった。わずか110票で当選できるのだ。補選当選が確実視されていたのも頷ける。

「町長を告訴したことより、16日に町長選に出馬すると表明したことのほうが、町民に与えたインパクトは大きかったと思います。『町長選に出馬するとは、どういうつもりなのか?』という雰囲気に変わってきているのです」(同・関係者)

圧勝が必要条件

 現時点では黒岩町長と新井氏の一騎打ちとなる公算が高いという。

「町長選が始まると、全国ニュースになる可能性があります。単に開票の結果を伝えるだけでなく、選挙戦を紹介するかもしれません。ひょっとすると、外国メディアが入ってくるかもしれません。新井さんの告訴や主張は虚偽の疑いがあり、それを町民も問題視していることを立証するためには、黒岩町長が圧勝する必要があります」(同・関係者)

 町長選の供託金は50万円。有効投票数の10分の1の得票がなければ没収されてしまう。

「新井さんの供託金が没収されるような結果になることが、1つの目安と言われています」(同・関係者)

 だが、黒岩町長にも“逆風”となる懸念材料はある。候補者同士の舌戦が転じて、泥仕合となってしまう展開だ。

「草津町の選挙では、候補者が新聞の折り込みチラシで公約を主張するという“伝統”があります。怪文書すれすれの内容が記載されていることも珍しくありません。今回の町長選で、どんなチラシ合戦となるかは焦点の1つでしょう」(同・関係者)

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