【極秘文書入手】3回目のワクチン接種は“在庫頼み”の状況 政府の致命的失策が発覚

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無理のある釈明

 司令塔としての資質が問われている官房副長官。

 そこで、厚労省のレクに憤り、会議を握り潰した一件を木原氏に質すと、

「9日に会議があるということ自体、知りませんでした。私は滅多に怒ったりしないので、そんな事実はないと思いますよ」

 だが、首相動静によれば、木原氏は12月8日の午前と午後の2度にわたって、岸田総理、松野博一官房長官、さらに、後藤厚労相、吉田学厚労事務次官を交えた話し合いに参加している。さすがに「知りませんでした」は無理があるだろう。

 続いて、総理の所信表明演説に関しては、

「いや、私じゃないですよ。そもそも、私にそんな力はありませんから。まぁ、その文言が入っているのは確かですけどね」

 と仰るが、「総理のスピーチは経産省出身の荒井勝喜秘書官が原案を書き、木原さんが最終的にまとめている」(先のデスク)という。

ファイザー製が不足か

 さらに、入国規制を巡る混乱について木原氏は、

「水際対策は厳し過ぎるほど、厳しくやった方がいいとは総理に進言しましたが、私は国交省に指示するラインではないので。国交省の措置はテレビでも申し上げた通り、総理の発言が強く伝わったんだろうな、と」

 あくまでも自身の責任には言及しない木原氏。しかし、彼がブレーンとして主導する現政権のコロナ対策が、各所で混乱を引き起こしていることはもはや疑いようがない。実際、自治体からは悲痛な叫びが聞こえてくる。

 危機感を募らせるのは東京都中央区の担当者だ。

「政府によれば、2回目のワクチン接種まではファイザー製とモデルナ製が5:1の割合だったものの、3回目は6:4になる見込みだそうです。そうなると、やはりファイザー製が不足することが懸念されます」

 政府は3回目に別会社製のワクチンを接種する“交互接種”の有効性をアピールし、強く推奨してモデルナ製を活用したい考えだが、

「交互接種にしても、たとえば1、2回目にモデルナ製を接種した方がファイザー製を希望することも考えられる。結局、ファイザー製が足りなくなる事態が生じるのではないか」

 政府が在庫一掃で前倒しを進めたところで、“ファイザー待ち”という大混乱は避けられそうにない。

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