中田翔、今宮健太…次にノンテンダーになる可能性のある30歳前後、高額年俸選手の具体名

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陽岱鋼に「卒業おめでとう」

 広島・大瀬良大地をはじめ、DeNA・宮崎敏郎や阪神・梅野隆太郎といったフリーエージェント(以下FA)権を取得した大物選手が揃って残留を表明し、唯一“FA市場”に出た、又吉克樹も早々に中日からソフトバンクへの移籍が決まり、今年のストーブリーグは例年と比べて静かな印象を受ける。【西尾典文/野球ライター】

 しかし、そんな中で話題となったのがFA権を保持しながら“ノンテンダー”という形で日本ハムから自由契約となった西川遥輝と大田泰示、秋吉亮だ。大田は14日にDeNA入りが決まり、西川も22日に楽天への入団が決定したが、秋吉は22日現在でいまだに去就が決まらず、最悪の場合、移籍先が決まらないままキャンプを迎える可能性が出てきている。かつて、日本ハムは陽岱鋼に対して「卒業おめでとう」という言葉をかけてFA宣言を促したということもあったが、ここ数年は他球団の動きが鈍いこともあって、より思い切った対応に踏み切った。

 そんな3人の動向以上に注目を集めているのが、今後、日本ハムに倣う球団が出てくるのではないかという点だ。全員が30歳前後と、プロ野球選手としては働き盛りの年齢であるが、成績の停滞と高額な年俸がネックとなったことは間違いない。コロナ禍で収益の悪化している球団も多く、来年以降、日本ハムに続く球団が出ることも十分に考えられる。今回は、そんな次に“ノンテンダー”となる恐れのある30歳前後の高額年俸選手を探ってみたい(年俸は推定)。

事実上の“レギュラー剥奪”

 まず、“超”のつく高額年俸選手として名前が挙がるのが、ソフトバンク・今宮健太だろう。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞5回に輝くパ・リーグを代表するショートで、2019年からは年俸2億9000万円の4年契約を結んでいるが、2018年以降は規定打席にも到達できないシーズンが続いている。

 今年も大型契約を結んでからは最多となる125試合に出場したものの、78安打、打率.214と低調な成績に終わった。今年で30歳と、まだまだ老け込むには早い年齢だが、毎年のように怪我に悩まされており、そのプレーを見ると、すっかりベテランとなった印象は否めない。

 ソフトバンクは、このオフにメジャー通算109本塁打を誇る強打のショートであるガルビスを獲得しており、事実上の“レギュラー剥奪”と言われても仕方のない状況である。今宮は、ドラフト1位で入団した生え抜きのスター選手だけに、いきなり自由契約となることは考えづらいが、4年契約の最終年も結果を残すことができなければ、窮地に立たされる可能性は極めて高いだろう。

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