神田沙也加さん転落死 ホテルの窓は「コロナの影響」で開けられるようになっていた

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母親の話はNGだった

 演劇界は突然の悲報に衝撃を受けている。ある業界関係者はこう悼む。

「彼女はなみなみならぬ思いでミュージカルの世界に飛び込んできました。そして人一番努力して今の地位を築き上げました。彼女を動かしていたモチベーションには、『親の七光り』と思われたくないというプライドがありました。もっとも、歌の上手さ、ステージ上に立っているだけでも光り輝く存在感は、母の松田聖子さん譲りだった」

 一方で、確執があると伝えられていた松田との関係は良好ではなかったようだ。

「2年くらい前に、神田さんのインタビューさせてもらったことがありますが、マネージャーを通して、『松田聖子さんのことは一切聞かないでください』と事前に釘を刺されました」(芸能記者)

 彼女が最後に演じていた「マイ・フェア・レディ」のヒロイン・イライザは、彼女が母のように慕う大女優・大地真央から引き継いだ思い入れのある役だった。彼女は2018年ウェブサイト「スパイス」のインタビューで、作品にかける意気込みをこう語っている。

「この2018年版『マイ・フェア・レディ』を観て、もしかしたらかつての私のように『ミュージカルのステージに立ってみたい、この役をやってみたい』という女の子が出てくるかもしれない。私はこの作品で、そういう責任を請け負いたいです」

 もう二度と、彼女の演技が観られないことが残念でならない。

【相談窓口】「日本いのちの電話」ナビダイヤル0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル0120-783-556(毎日午後4時~午後9時、毎月10日午前8時~翌日午前8時)

デイリー新潮編集部

2021年12月19日掲載

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