大リーグ「グリンキー」の二刀流を触発したのは大谷翔平? “変わり者”が大谷にかけた言葉とは(小林信也)
今秋のワールドシリーズ第5戦、4回1死でアストロズが代打に送ったのは投手のザック・グリンキーだった。得点は4対5、ブレーブスに1点リードを許している。しかもここまで1勝3敗でもう後がない。
だが「代打グリンキー」は冗談ではなかった。先発して4回無失点の好投を演じた前日も103年ぶりとなる8番打者で起用され、センター前にヒットを打っている。代打グリンキーは期待に応え、外角高め90マイル(145キロ)の速球をライト前にライナーで弾き返した。打球は、この試合アストロズ打線が打った中で最速の時速約170キロだった。...