困窮離婚の「いしだ壱成」 あまりに問題が多かった俳優人生でも芸能界復帰はあるか

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大麻で逮捕

 ところが2001年8月、いしだが大麻やLSDを使用していたことが明らかになる。最初は大麻取締法違反(所持)の現行犯で厚生労働省近畿厚生局麻薬取締部に逮捕され、9月には自宅にLSDを隠し持っていたとして再逮捕された。

「大阪で舞台の公演中に現行犯逮捕されたことから、損失が20億円に達したという報道もありました。裁判では懲役1年6カ月の有罪判決が下ったものの、執行猶予が3年でした。当時、メディアにコメントを求められ、『寛大な判決』と指摘する法曹家もいました。これで壱成さんは、謹慎生活に入ります」(前出の芸能記者)

 ここで一度、いしだの芸能活動は大幅に減少する。再び脚光を浴びたのは、やはり女性関係だった。

「03年に俳優として復帰すると、同年に一般女性との結婚と長男の誕生などが報じられ、次第に禊ぎが済んだ雰囲気が醸成されていきました。しかし、06年に離婚。07年には当時33歳の女優との熱愛が報じられました。彼女も交際を認め、スポーツ紙は好意的に報じました」(同・芸能記者)

 だが、復活の兆しは潰えてしまう。09年1月、いしだの二股騒動が大きく報じられたのだ。

「相手は29歳の一般女性で、壱成さんの幼なじみでした。彼女は壱成さんの子供を妊娠したものの中絶するなど幸せな交際ではなかったようで、3度の自殺未遂をしていたことも報じられました。事務所は自宅謹慎を命じ、ほどなくして契約を解除しました」(同・記者)

注目は一時的?

 前出の川内さんは、「薬物の不祥事より二股報道のほうが、ファンが一気に離れていく原因だったでしょう」と言う。

「当時の芸能界は、薬物に関しては甘いところがありました。謝罪すれば許すという雰囲気があったのは事実だと思います。一方、二股交際に関しては、女性への仕打ちがあまりに酷すぎました。ご本人がマスコミの取材に応じなかったことも、マイナスイメージを助長させてしまったと思います。何より人気絶頂の時は中性的な魅力が支持されていただけに、“実像”との落差が大きかったのです」

 2011年に発生した東日本大震災で、いしだは石川県へ移住。舞台の出演やパワーストーンの販売、動画配信など試行錯誤を繰り返したが、往時の人気を取り戻すには至らなかった。

「一部のバラエティ番組は、いしださんに出演を依頼するかもしれません。実現すれば話題になるでしょう。しかし、視聴者の関心は1年もすれば薄れると思います。いしださんが芸能界でもう一度活躍できるかと言えば、私は厳しいものがあると考えています」(川内さん)

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