「紀州のドンファン殺人事件」マスコミの前から忽然と姿を消した「家政婦」が“暴露本”を出版
まさしく“リアル家政婦は見た”である。「紀州のドン・ファン」こと資産家の野崎幸助さん(享年77)の家で家政婦として働いていた木下純代さん(70)が、12月22日に双葉社から本を出版することがわかった。彼女は事件当日、元妻の須藤早貴被告(25)とともに豪邸の中にいた「真相を知る人物」。当初、テレビにも頻繁に登場し、潔白を訴えていたが、事件から1年ほど経ったころにメディアの前から忽然と姿を消していた。いったい著書の中で何を語るのか――。
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【写真】野崎氏の自宅前で、記者から声をかけられる家政婦の木下純代さん。ミニスカートなど派手な出で立ちが多かった
嘘発見器にもかけられていた
事件発生直後、和歌山県田辺市に構える野崎さんの豪邸に出入りしていた木下さんに声をかけると、「本当は話したいことあるのよ、けど言えないの。ごめんね、ごめんね……」と答え、家の中へ消えてしまった。だが、こんな対応をしたのも束の間のこと。その後、彼女は連日、メディアに囲まれ、「密室内」の様子を饒舌に語り出すのである。
この時点では、彼女も“被疑者”の一人だった。
2018年5月24日、木下さんは早貴被告と、野崎さんの3人で家の中にいた。夕食用の鍋を作ってから午後3時過ぎに外出。午後7時ごろに戻ってくると、野崎さんは2階の寝室に、早紀被告は1階の寝室にいたという。その後、野崎さんが2階で倒れるのだ。死因は急性覚醒剤中毒で、発生から3年経った今年4月に、早貴被告が殺人と覚醒剤取締法違反の容疑で和歌山県警に逮捕されたのは周知の通りである。
「一時期、木下さんは警察から疑いの目を向けられ、何度も事情聴取に呼ばれていました。嘘発見器にもかけられ、昨年には彼女が住んでいた東京の家も家宅捜索されています。早貴被告が逮捕されて、ようやく嫌疑が晴れたのです」(和歌山県警担当記者)
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