「ドクターX」大門未知子にはモデルがいた! 脚本家・中園ミホ、医師・加藤友朗が明かす裏側
「ドクターX」は「とにかく続けたい」
加藤 そうなんですか。いろいろなご苦労があるんですね。話は変わりますが、中園さんは占い師でもあるんですよね?
中園 そうなんです(笑)。14歳の頃から脚本より真面目に勉強しています。最近の占いは脅すものが多いんです。3年間何もするなと言われて、本当にプロポーズを断ったりする人もいるんですよ。でも私が習った占いはそうではない。占いってもっと都合良く、自分の背中を押してもらうために使ってもいいんです。それが言いたくて、この前、マガジンハウスから『相性で運命が変わる 福寿縁うらない』という本を出しました。加藤先生はマイナスをプラスに変えるエネルギーがすごいですよね。だから、どういう星のもとにお生まれなのか知りたくて、さっき生年月日を聞きました。
加藤 怖いけど今度占いの結果を教えて下さい(笑)。僕は「NO」から始めない、という考えでいろいろなところに何も考えずに飛び込んできました。僕のところに患者さんが集まるようになったのは本当に偶然で。ある日、手術不能とされた70代のすい臓がん患者の担当になったんです。僕には手術不能には見えなかったので「取れるかもしれない」と患者さんに言って。そうしたら簡単に取れちゃった。それで「こいつは手術不能の腫瘍を取れる」となって、どんどん難しい手術が来るようになり、今に至るわけです。このあたりの経緯は、今度文庫になる『「NO」から始めない生き方』に詳しく書いてあります。中園さんは今後もいろいろな脚本を書かれる予定ですか?
中園 いや、本当に私はぐーたらなので(笑)。脚本家なんていう辛い仕事はとっくに辞めているはずだったんです。ただ、ご存じの通り私は取材魔なので、取材していると、書きたいテーマや題材が次々と出てきちゃうんです。どうしても書きたいネタが三つあるんです。
加藤 「ドクターX」はやっぱり特別ですか。
中園 ここまで続けちゃうとね。俳優陣もスタッフも結束が強くて親戚みたいになっているし、米倉さんも座長として貫禄が出てきたからとにかく続けたいですね。加藤先生にもっと取材すれば、どんどんネタは出てきそうだし(笑)。今日もお話しできて大収穫でした。
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