「地獄が呼んでいる」ヒットの背景に莫大な資金 ネットフリックスは今年だけで韓国に520億円を投資

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 韓国エンタメの世界進出が目覚ましい。9月にネットフリックスで配信開始後、1億4千万を超える世帯で視聴された「イカゲーム」は記憶に新しいが、今度は「地獄が呼んでいる」が大ヒット中だという。

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 韓国製作のネットフリックスオリジナルドラマ「地獄が呼んでいる」の配信が開始されたのは11月19日。するとすぐに視聴時間総合1位となり、71の国と地域でトップ10に入った。早くも「イカゲーム」を超える大ブームが起きているのだ。

 ストーリーは複雑怪奇。地獄の使者と呼ばれる3人組の謎の巨人が現れ、市民を焼き殺す事件が起きる。するとその事件を「神の裁き」と解釈する新興宗教が台頭。SNSでも処刑を宣告された者の個人情報が拡散され、市民が混乱の淵に落ちていく様を描く。監督は宮崎駿や漫画家の古谷実に憧れながら、アニメ監督から実写に進出したヨン・サンホ。

 なぜ韓国エンタメがこれほどのヒットを生み出せるようになったのか。そこには容易ならざる道のりがあった。

 韓国に留学経験もある翻訳家でライターの桑畑優香氏が解説する。

「今回のドラマは新興宗教という社会問題を扱っています。かつて、軍事政権下では韓国の映画も検閲があり、大統領を揶揄したり、格差社会に関する映画を作ることはできませんでした。それが民主化後は逆に社会問題を描いた作品が多くなり、人気を博すようになったのです」

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