愛子さまの成年会見が延期された背景に小室圭さんの司法試験が 2月に報道が過熱することを懸念

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女性天皇待望論

 そこには“事情”があったと明かすのは、さる宮内庁関係者である。

「1月はそもそも皇室行事が目白押しですが、2月に陛下のお誕生日と近づけて会見なされば、お祝いムードも高まるはず。実は、小室さんの司法試験“再チャレンジ”の受験日が、ちょうど陛下のお誕生日の前後なのです。結果発表は先とはいえ、試験の前後は再びメディアが“小室さん一色”に染まる。また同じ頃、悠仁さまの進学先も明らかになる見通しで、それ次第では秋篠宮家へのネガティブな報道が再燃しないとも限りません。こうした状況下では、“落ち着いてご回答を考える”など不可能。それらも勘案し、3月中旬になったのです」

 皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大名誉教授が言う。

「愛子さまはご感想で『平穏で彩り豊かな暮らしが一日も早く訪れることを願う』とつづられています。これはとっさに出てくる表現ではなく、日頃から国民の生活を思われていることがよく伝わってきます。今回、将来の天皇の姉となる眞子さんがいわば駆け落ちのように離脱したこともあり、愛子さまに寄せられる期待はいっそう高まっているものと感じられます」

 4年にわたる小室問題で秋篠宮家への不信感が募ったこともあり、世間では「愛子天皇」待望論が浮上。目下催されている「安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議」では、現行の皇位継承順位を変更しない前提で議論が進んでいるものの、共同通信が今春に行った世論調査では「女性天皇に賛成」が87%に達した。むろん、愛子さまを念頭に置いたものであろう。

 令和皇室の行方は、いぜん見通せないままだ。

週刊新潮 2021年12月16日号掲載

特集「『愛子さま』祝賀にも立ちはだかる『小室問題』」より

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