アル中の妻は浮気、娘は万引きで補導… 家庭が崩壊した不倫夫の告白「僕の何がいけなかったのか、誰か教えて」
依存症になった妻が入院
娘が小学校に上がったころ、絵理奈さんの様子がおかしいと気づいた。
「なんだかため息ばかりついている。小学校に入ったばかりで娘も心が不安定になっているのに、そのケアもしようとしない。気にはなっていましたが、見て見ぬふりをしている自分もいた」
そして4年ほどたってあるときふと気づくと、妻は朝からワインを飲んでいた。「飲まないと会社に行けない」と妻は泣いていた。このままではいけないと、数日後に彼女を無理矢理病院に連れていくと、アルコール依存症になりかかっているという。もともと酒には強いのだが、いつしか朝から飲まずにはいられなくなっていたのだ。
「入院したほうが早く治せるということになり、絵理奈を説得しました。絵理奈は『娘と別れたくない』と泣きましたが、これは病気だから一緒に治そう、そうすれば早くみんなで暮らせると説明して。家族一緒でいることがいちばんの幸せなのにと言いながら、彼女がそれほど僕や娘を大切にしてきたわけでもないのになあと、やはり不可解な気がしましたね」
絵理奈さんの本当の気持ちがよくわからないまま、とにかく病気を治そうと入院させた。3ヶ月ほどたつと、彼女は落ち着いて受け答えができるようなり、トロンとしていた目もきちんと焦点が合うようになっていた。
「ああ、よかったと思いました。あと1ヶ月くらい様子を見て、外泊で自宅に戻ってみることにもなって……。ほっとしたら、今度は僕が倒れてしまったんです」
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