鹿島建設と鹿島家の「婿取り作戦」 70歳の「新社長」誕生で、女系家族による世襲経営に幕
スーパーゼネコンの一角を占める鹿島(法人名は鹿島建設)の経営トップが6年ぶりに交代した。6月25日の定時株主総会後の取締役会で、副社長執行役員だった天野裕正が取締役社長に昇格し、社長だった押味至一(おしみ・よしかず)は会長に退いた(敬称略・出典など巻末註1)。
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入社以来、天野は建築畑を歩み、押味から2代続けて建築部門の出身者がトップの椅子に座る。
天野は取締役の経験がない。執行役員からいきなり代表取締役社長に就くが、9月で70歳になった。...