日本は及び腰の「中国の弾圧」問題 在日のウイグル人ら訴え、中国公安はメールで恫喝

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 中国共産党の元幹部からの性的暴行を告発して行方不明となった女子テニス選手の彭帥(ほう・すい)さんの問題を巡り、欧米諸国は来年2月に開催予定の北京オリンピックの外交的ボイコットに向けた動きを見せている。だが、日本の岸田文雄首相は「日本は日本の立場で」と腰が引けている。ウイグル人などに対する弾圧政策も国際問題化している。日本だけ政府高官をのこのこ出かけさせ国家主席の習近平と握手させては、中国に免罪の手を差し伸べることになる。【椎谷哲夫/ジャーナリスト】

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 筆者は宮沢内閣時代の平成4(1992)年に、当時の天皇陛下の中国ご訪問に担当記者として同行した。ご訪問を前に「陛下はまだ国内で沖縄だけは訪問されていない。そちらが先ではないか」との趣旨をコラムに書いた。当時の政府首脳や外務官僚らは中国ご訪問について「保守強硬派を半年かけて説得した」と胸を張ったが、結局はあの天安門事件(1989年)で世界中から総スカンを食って孤立していた中国に手を差し伸べて、真っ先に免罪符を与えただけではなかったのか。その後、中国が反日運動を煽るなど日本に対してどんな仕打ちをしたのも忘れてはいけない。そしてウイグル人らに対するジェノサイド(集団殺戮)とも指摘される弾圧を、見て見ぬふりをしているのが日本だ。30年前と同じ轍を踏むことは許されない。

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