自称「外交の岸田」は外交的ボイコットで苦慮 本音は「来年を考えてなるべく穏便に」
岸田文雄首相が得意とする外交政策で苦悩している。米国との同盟関係、中国との経済関係をそれぞれ重視する岸田外交の要諦は米中双方と良好な距離を保つ「日米中三角形」論とされる。だが、米国が来年2月の北京五輪に政府高官らを派遣しない外交的ボイコットを発表し、旗幟を鮮明にしなければならなくなったためだ。自民党内からは対中非難決議の採択を求める声も上がっており、曖昧戦略を好む首相に「踏み絵」が迫っている。
「我が国の対応ですが、オリンピックの意義ですとか、さらには我が国の外交にとっての意義などを総合的に勘案し、自らが判断していきたいと思っています。...