元ヤクザがフィリピンのスラム街で困窮生活…衝撃のドキュメンタリー「なれのはて」監督インタビュー

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「事件」を起こして日本から逃亡

 脳梗塞で不自由になった半身を杖で支え、人々が大声で言葉を交わすマニラの狭い通りを下着姿でゆっくりと歩く日本人男性――。フィリピンで暮らす「困窮日本人 」のひとり、嶋村正さん(62、年齢当時、以下同) は近所の女性に小銭を渡して身の回りの世話をしてもらいながら、スラム街の汚れた狭い部屋で暮らしている。

 フィリピンのマニラ首都圏にあるスラムには、400万人ほどの人々が暮らしているという。そのスラム街に、帰国できずに極貧の生活を送る高齢の日本人男性たちがいる。...

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