日大事件の教訓はどこへ…「学校法人ガバナンス改革」を私大経営者と文科省が骨抜きにしようとしている
会議はまさに“バトル”
12月3日、文部科学省に設置された「学校法人ガバナンス改革会議」は、最終報告書をまとめた。役人の「腹話術」と揶揄される役所の審議会は、有識者のご意見を拝聴したうえで、役人が報告書を書き上げるのが通例となっている。ところが、改革会議では座長(増田宏一・元日本公認会計士協会会長)自らが報告書を執筆、役所には一切触れさせないという異例の展開になったという。対する文科省は、この報告書を何とか「骨抜き」にしようと必死だ。会議関係者が明かす。
「3日の会議では文科省私学部長の説明に座長が声を荒げ、委員からも批判の声があがる“バトル”の様相を呈していました。...