巨人が「西川遥輝」を本格調査 もし獲得なら…OBが教えるファンを納得させる方法

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日ハムは不人情!?

 日刊スポーツ(電子版)は今年1月21日、「日本ハム残留の西川遥輝、1年契約2億4000万円」との記事を配信している。

 2020年のオフに西川は、ポスティングシステムを使って大リーグに挑戦することを明らかにしていた。だが、メジャー側との交渉が不成立となり、今季は4000万円増となる年俸2億4000万円の1年契約で日ハムに残留した。

「今季の西川は春先こそ好調なスタートダッシュを切りましたが、その後は打撃不振に苦しみ、4月30日に新型コロナウイルスに感染して1軍登録を抹消されました。結局、打率は2割3分3厘と、通算10年のプロ人生でワーストとなりました」(前出の記者)

 とはいえ、自由契約になるとは関係者も予想すらしていなかったはずだ。打撃で苦しんだとはいえ、今季24盗塁を決めてパ・リーグ盗塁王に輝いたのだ。

「西川くんが巨人に移籍するか否かという問題の前に、彼を自由契約にした日ハムに疑問を感じます。日ハムの若手は、将来はああなるのかと、自分を重ね合わせたのではないでしょうか。『ウチのチームは面倒見が悪い』という事例を目の当たりにすることは、チームの士気に良い影響は与えません。温情主義で知られるチームもあります。日ハムも西川くんに対し、もう少し優しい態度で交渉を行ってもよかったと思います」(同・広澤氏)

最低年俸のススメ

 一方の巨人ファンは、少なくともSNSでは“様子見”という投稿も目立つ。正式に入団が発表されたなら、ファンは歓迎と反対のどちらに傾くのだろうか。

「ポイントは年俸でしょう。2億円はもちろん、1億円以上の契約を結ぶと、巨人ファンは反発すると思います。8000万円から7000年万円で納得、それ以下だと『安い買い物だ』と好意的な意見になるのではないでしょうか」(同・広澤氏)

 だが広澤氏は「理想を言えば、巨人と西川くんが1軍の最低年俸である1600万円で契約すれば、巨人ファンは歓迎するのではないでしょうか」と言う。

「大リーグでは格安の年俸で入団する代わりに、活躍して数字を残すと高額の年俸に跳ね上がるオプション契約を結ぶことが珍しくありません。このシステムが日本でも定着すると、まさに西川くんのような中堅選手の行き場所が増える可能性があるのです」

 絶対に獲得したい他球団の選手と言えば、大抵はスター選手と相場が決まっている。彼らがFA権を行使すればチャンスがあるとはいえ、貧乏球団には高嶺の花だ。

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