逮捕の田中前日大理事長、暴力団をチラつかせて学内を支配した黒歴史 総長選候補に「5千万円渡すから辞退しろ」
「出馬を辞退してくれたら5千万円渡す」
過去には住吉会の福田晴瞭元会長と日大元幹部とのスリーショット写真や6代目山口組の司忍組長とのツーショット写真、戦後最大のフィクサーといわれた許永中との関係が報じられている。
さる日大関係者は、
「田中さんは同じ青森で育ったという理由で、かつて福田元会長に可愛がってもらっていたと聞いています」
かねて、そうした付き合いが学内にも知れ渡り、
「気に入らない教授がいると、“夜道に気をつけろ”とまで田中さんは言っていましたからね。バックに暴力団がいると皆が恐れるようになっていたのです」(同)
先の元幹部が言葉を継ぐ。
「加えて、すごかったのが、日大の総長選挙ですよ。選対本部にするマンションを自費で借りてしまうんです。そして、93年に就任した瀬在(せざい)良男総長の時から歴代総長選は必ず田中さんがついた候補が勝っていた」
その一端を窺い知ることができるエピソードがある。
「13年前の総長選では自分がついた候補の対抗馬を向島の料亭に呼び出し、“出馬を辞退してくれたら5千万円渡す。次期総長選は勝たせるようにするから”と協力を仰いでいました。あまりに一方的な申し出に、その候補は断っていましたが」(同)
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