出光興産、創業者「出光佐三」が掲げた民族経営、「日章丸事件」と裁判所での歴史的大演説

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「2050年に石油需要が8割減ってしまう前提でシナリオを描いた」。出光興産の社長・木藤俊一(65)は、2023年3月期までの中期経営計画についてこう話す。19年に中計を策定したが、急速に進む脱炭素の動きや新型コロナの感染拡大で見直しを迫られた。(敬称略)

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 いつまで化石燃料の販売に頼れるのか。世界のエネルギー企業が直面する高い壁に、出光興産もぶち当たっている。脱炭素の流れに乗るために、石油の次を早急に見出す必要がある。
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