「酒テロ」で話題の酒村ゆっけ、クレジットカードの請求額で目の前が真っ暗に 明らかになった原因とは
コンビニでの至福の時間
自分の中で幸せな瞬間は何かと聞かれたら、即座にお酒を飲みながらおつまみを食べている時と答えることができる。その幸せを享受するために、生活が苦手な私は今日もコンビニへ向かうのだ。いつも外せない南高梅のにんにくにするか……今日は20%OFFになっているからしめ鯖にしようか。あっ! 新作のからあげが出ているじゃないか。カップ麺も毎月変わり種が出ているから悩むなぁ。
好きなつまみを選び終えたら、本題。今晩、私の隣で過ごしてくれる酒彼氏を迎えに行く。家に帰って速攻晩酌を始めたいので、ぬるくならないようお酒は最後に選ぶ。頻繁に新作が入荷していたりとコンビニはお酒のメンバーの入れ替わりが激しいので飽きることなく毎回ショーケースをうっとりと眺めることができる。
冷えた彼らを見ると、不覚にもドキッとしてしまう。これが恋だろうか。友達以上恋人未満のレモンサワーとからあげをつまみながら好きな音楽を聴く夜もいい。頭痛の障壁を乗り越えて復縁した両想いのビールと過ごす夜は幸せだろうな。炭水化物をたくさん食べたいから、元旦那のハイボールと一緒に静かな夜を過ごすのもあり。辛い二日酔いと恋煩いを回避するために目を合わせないようにしているストロングなあいつに手招きされるがまま、身を委ねるのも今夜だけなら……。
なんて妄想を繰り広げながら、大好きなお酒を選んでいる時が楽しくて仕方がない。これから夜型人間が最も本領発揮するドキドキな時間が待っているのだから。
そう考えると、私の嬉しくてときめく買い物は、毎日のコンビニでの買い物なのかもしれない。物として残らないし、なんなら記憶すら消し去ることもあるけれど、毎日生きててよかったと思える瞬間があるのならそれでいい。月末に来る請求額は、毎日幸せに過ごせたよという結果報告なのだろう。そういうことにしておこう。
今宵もコンビニの冷凍ホルモン鍋の食いかけに刻みネギを追加し、そこへうどんを入れてビールと一緒に麺をすする。「おいしーーー!」と台所に響く自分の声はほろ酔いだ。
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