オミクロン株出現、最優先すべきワクチン追加接種を阻む「官僚ムラ社会の理屈」 医療崩壊(56)
冬を迎え、世界中で新型コロナウイルス(以下、コロナ)の流行が拡大している。オックスフォード大学が提供する「Our World in Data」によれば、11月27日現在の世界の感染者数は70.5人(人口100万人あたり、7日間平均、以下同じ)。夏の流行収束後の最低値だった10月15日の51.3人から37%増加した。
コロナの流行には季節性がある。昨冬は10月初旬から感染が拡大し、流行のピークは1月11日だった。今冬も当面、感染拡大は続くだろう。感染力が強く、ワクチンによる免疫を回避するおそれもあるオミクロン株が蔓延すれば、爆発的な流行に発展する可能性すらある。...