養老孟司「日本人のストレスが『バカの壁』を求めた」 2003年流行語大賞入賞の新書が450万部突破

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 先ごろ、養老孟司さんの著書『バカの壁』が450万部を突破したことが発表された。同書が発売されたのは平成15年(2003年)のこと。発売直後からベストセラーとなり、国会答弁で引用されることもあった。「話が通じない相手との間に見えない壁」がそびえたつ、というのは、たしかに国会でも常に見られる現象かもしれない。この「バカの壁」という言葉は、その年の新語・流行語大賞トップ10に選ばれた。

 特筆すべきはその売れ方で、発売時(4月)の初版3万部が同年末には200万部となり、翌年300万部、さらに翌年は400万部という調子で売れ続けた。...

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