ひろゆき氏が「年末ジャンボを買う人は頭が悪い」とツイート 説得力がまるでない思考回路を分析

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「人間は儲けるために生きているわけではない」

 宝くじを買っても、当たることはほとんどない。塚崎氏も《買うと損する可能性が高いわけですから、宝くじを買うことは合理的でないように思われます》と問題提起を行う。

 しかし氏は、《国際大会で日本選手を応援する人を見ていると、幸せそうです》と言う。応援したから日本選手が勝つわけでもなく、選手が勝ったとしても報酬がもらえるわけでもない。

 全く合理的ではない行動だ。しかし、応援している人が楽しみや幸せを感じているのなら、それで充分だろう。塚崎氏は以下のように指摘する。

《人間は儲けるために生きているわけではなく、幸せになるために生きているのです》

《「合理的経済人」として生きる必要などないのです》

《宝くじは「当たれ、当たれ」と応援できて、「当たったら何をしようか」と考えながら夢に浸ることができて、万万が一当たれば金持ちになれるわけですから、購入代金の数百円など安いものです》

 まさに「宝くじで夢を買う」という行為の正しさが、経済学者からも太鼓判を押されたと言えるだろう。

宝くじと保険は一緒!?

 生命保険や損害保険と宝くじは似ている──この指摘に驚く人は少なくないだろう。だが、塚崎氏は《本質は同じ》と記している。

 宝くじは夢を買って楽しむ。一方の保険は、保険商品を買うことで不安から解放される。

《「自分が死んだら残された妻子が路頭に迷うのではないか」「自宅が焼けたら住む場所が無くなってしまうのではないか」といった不安は、実際の確率より高く感じられるので、保険に加入することでそうした不安から解放されるのは、非常に有難いことなのです》

《保険と宝くじは、実は本質は同じものなのです。全く違うもののように見えますが、「皆から金を集めて、特定の人に全部渡す」わけですから。特定の人が、宝くじは運の良い人で、保険は運の悪い人だ、というだけの違いです》

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「ひろゆきさんの発言を好意的に見れば、いわゆる“寺銭”について問題提起したかったのかもしれません」と言う。

 寺銭とは、「ばくちや花札などで、その場所の借賃として、出来高の幾分を貸元または席主に支払うもの」(広辞苑第七版)という意味だ。

 要するに「ギャンブルの主催者が強制的に徴収する参加費用」ということになる。

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