60歳「石橋貴明」は天才肌、59歳「木梨憲武」は?…結成41年目を迎えた「とんねるず 」の現在地

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木梨は「カネのために働いている人じゃない」

 片や木梨は「コッカ」を設立したころから芸能界やバラエティ界の重鎮に面会し、今後についての助言を求めた。その言葉に対し、殊勝に耳を傾けたという。愛妻家なので妻の安田成美(54)を伴うこともあった。

 実は、木梨は東京・麻布に資産価値の高いビルを所有している。仕事をしなくても左うちわで暮らせるという。

「それでも第一線で働き続けようとしているのが常識人で努力家の木梨さんらしさ。新レギュラー『~夢のオーディションバラエティー~』の司会が木梨さんに合っているのかどうかはまだ分からないが、なんとかして成功させようとしているのが分かる。この番組に限らず、カネのために働いている人じゃないんですよ」(同・2人を知る芸能プロ幹部)

 この番組はLDH JAPANが行うオーディションを放送している。木梨の過去の仕事とは随分と毛色が違う。冒険だ。それでも木梨は引き受けた。

 現在のところ視聴率は世帯が2.0%、個人全体が1.0%と大苦戦(ビデオリサーチ調べ、関東地区)しているが、始まってまだ1カ月。番組の認知度が高まるこれからが注目だろう。

 木梨は10月23日、パーソナリティーを務めるTBSラジオの「土曜朝6時 木梨の会。」(土曜午前6時)に生出演し、石橋が前日22日に60歳になったことに触れた。

「貴さんも60歳。そうすると私も2022年、60歳……」(木梨)

 感慨深げだった。

 コンビでありながら、ほとんど会わないが、2人はお互いを気にし続けている。仲は悪くないが、良くもないという表現は正鵠を射ているのだろう。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

デイリー新潮編集部

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