若者を重視する「NHK紅白歌合戦」 ニンマリするテレ東「にっぽんの歌」の心配事
ほくそ笑むテレ東
「昨年、メンバーが新型コロナウイルスに感染し、全員が濃厚接触者に該当したため出場を辞退したSnow Manがようやく初出場しますが、ジャニーズ枠は減っています。嵐、TOKIO、V6が出られなくなり、彼らに代わる若手が出てきていないのだと思います」
演歌枠も減った。若者の数字だけ取れればいいのだろうか。
「年配者はどんなグループや歌手が出ようが毎年“紅白を見て年を越す”という視聴習慣がついている、と思っているのだと思います」
その割には、松平健の「マツケンサンバII」が特別枠で出場する。
「これも東京五輪の開閉会式をめぐってトラブルが続出した際、SNSで『マツケンサンバ』を推す声が盛り上がったためでしょう。すかさずテレビ朝日が『ミュージックステーション』に出演させて話題になりました。紅白の担当プロデューサーも“あれはデカかった”と言っているそうです」
SNSばかり参考にして大丈夫だろうか。
「昨年に比べて全体的に小粒感があり、目玉が見当たりません。中高年層はなかなかついて行けない人選に思えます。実は、これにほくそ笑んでいるのがテレビ東京です。毎年、『紅白』のウラで『年忘れにっぽんの歌』を放送していますが、NHKが若者にシフトすればするほど、中高年視聴者はこっちを見に来ています。『紅白』出場者のメンツを見て、俄然チャンスと士気も高まっているはずです」
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