「嫁」呼びはもう古い!? かまいたち濱家、ノブ、山ちゃん…売れっ子芸人たちに見る変化と好感度
そろって愛妻家のかまいたちの大躍進 売れっ子芸人に共通する脱・「嫁」呼び
最近だとかまいたちの濱家さんも、「嫁」ではなく「奥さん」と言う芸人の一人だ。Twitterでも「奥さんのご飯が一番美味しい」とつぶやいたり、愛情を隠さない。他の芸人から「気が強い人?」と茶化されても、「しっかりしている」と返していた。大事な人を面白おかしくネタにはしない、という気概がうかがえる。相方の山内健司さんも、SNSでナンパした奥様のことが大好きだそう。濱家さんに比べるとネタにしている感は否めないが、コンビ揃って愛妻家がテレビの最前線にいるのも変化を感じる。
第7世代でも、ハナコの岡部大さんや菊田竜大さんは「奥さん大好き」で有名だ。岡部さんは8年にわたる交際を経て入籍したが、今でも一緒に入浴して体を洗ってあげるという。菊田さんは奥様も芸人で、夫婦で「新婚さんいらっしゃい!」に出演。ラブラブぶりを見せていた。
もちろん人気の理由は愛妻家だからではなく、芸人として面白い、というのが大前提である。賞レースでも実力は折り紙付きだ。ただ平場で、「嫁」のキツさや浮気話を面白おかしく語るトークには笑えなくなってきた。「嫁」呼びが悪いのではなく、妻や女性をぞんざいに扱う姿勢に居心地の悪さを覚える。そんな視聴者も増えてきたのではないだろうか。コンプライアンスという締め付けに不満を漏らす芸人も多いが、売れた途端に不倫する芸能人が次々出てくるのも事実。妻ひと筋を貫く芸人たちの好感度が相対的に上がるのは、認めざるを得ないのではないだろうか。
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