新庄監督の経済効果は60億円? 専門家が算出「過去最高クラスの影響」

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長嶋・野村両監督は…

「新監督の経済効果としては、最高クラスのものとなると思います」

 と述べるのは、関西大学の宮本勝浩名誉教授(スポーツ経済学)。教授は来年1年、監督がどれだけの経済効果をもたらすかを試算した。それによれば、観客は5%、2.7万人の増加を予測。これに伴う売り上げ増に加え、ファンが自宅観戦時に消費する飲食代、球団関連のグッズ、スポーツ紙や週刊誌、日ハム商品の売り上げ増などを合わせると、合計で約59億6千万円になると推定するのだ。

 教授が言う。

「観客については、過去、巨人が川上監督から長嶋監督に替わった時に9%増、阪神が吉田監督から野村監督に替わった時に31%増という事例はありましたが、21世紀に入ってからはそのような例はなくなった。それでも彼は5%増が期待できます。しかも、経済効果の9割は北海道にもたらされると見られ、地元経済の起爆剤になりうる」

 新庄さまさまだが、一点気になることも。

「過去、斎藤佑樹選手が入団した時は、経済効果を約50億と予想したものの、6勝に終わり、実際は30億くらいとなりました。清宮幸太郎選手に至っては約60億の予想でしたが、期待ほどは出場しなかったので3分の1に」

 つまり、

「新庄監督の数字も、日ハムが低迷したら変わってくる。もしBクラスに終わるようなら、経済効果は半減するでしょう」

週刊新潮 2021年11月25日号掲載

ワイド特集「『大殺界』を抜けて」より

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