ゴールデンボンバー“生みの親”事務所会長の激しすぎる離婚訴訟 なぜ夫妻は鬼龍院を養子に? 両者の言い分を聞いた

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結婚契約書

「いろいろな女性の影がありました。深夜に、見知らぬ女から電話がかかってきて、”私は彼と付き合っています”と言われたことも。もう他の女性とは手を切りますと約束したから結婚したんです。けれど、息子が1歳半くらいになった頃、また他の女と怪しい関係にあることを知ってしまった」

 ベビーカーを押して散歩していると、木村氏が会社の女性と二人でランチをしているの見かけたという。

「しばらく様子を見守っていると、二人は店を出て、会社近くのマンションへ入っていくのです。私は会社に乗り込んで木村さんに詰め寄りました」

 この騒動を機に、14年11月にカリーナさんは木村氏と〈夫婦間の誓約に関する合意書〉と題した契約書を交わしたという。公証人の認証もある文書で、裁判所にも証拠として提出されている。漢字の読み書きができないカリーナさんのために、日本語とローマ字の両方で表記された文書には、離婚条件が細かく書き連ねてある。

(1)甲(木村氏)は、甲と乙(カリーナさん)の間の子、Aの親権は母である乙が取得すること合意する。
(2)甲は、乙が子をロシアに連れて行き、養育することを認める。
(4)甲は、乙に対し、子の養育費として、月100万円又は月額収入(税金等控除前)の10%のいずれか多い金額を支払う。

 この後も「甲の不貞」が発覚した場合のペナルティとして、離婚の原因が甲の不貞であった場合は「2000万円」、甲に乙以外の女性との間で子供が出来た場合は「1000万円」。財産分与では「ユークリッドの株式50パーセント」を乙に渡すとある。文書を交わした経緯について、カリーナさんはこう説明する。

「万一に備えてではありましたが、一番の目的は彼に反省してもらうことでした。違反したらこうなるのよ、もう二度と浮気しないでね、と分かってほしかったのです」

「あの女を出して」と暴れた妻

 だが、それから2年もたたないうちに、カリーナさんはまた新しい女性の存在に気づいてしまったというのだ。

「今度の相手は、木村さんが週に一度、講師をしていた都内の音楽学校の女生徒でした。私がある日、彼の携帯に電話をすると、彼は切ったつもりで間違って電話を取ってしまったのです。学校の女生徒と一緒に食事をしているようでした」

 通話中であることに気づかないまま、生徒と話を続けた木村氏。すると、カリーナさんが聞いているとは知らず、“ラブラブな会話”を始めたという。

「女性は『ドン・キホーテに行きたい』って。それに対して彼は『その後、またいつものホテルに行こう』と」

 激昂したカリーナさんは音楽学校へ直行。「あの女を出して」と暴れ出し、再び修羅場となった。

次ページ:ローマ字で書かれた「謝罪文」

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