渋谷区の好立地なのに1700万円のマンション 破格の理由は大量の謎ルール

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理事会に異変が

 こんな変なマンションになった原因と指摘されているのが、管理組合の存在だ。

「組合の理事(6人)が20年以上実権を握り、自分たちに都合の良いルールを住民に押し付けてきた。それを破ったら管理人がすっ飛んできて責め立てるわけです」(住民の一人)

 それもあってか、値段もパッとしない。不動産サイトを見ると約40平方メートルで1700万円。

「古さを考慮しても、この立地なら普通2千万~2300万円はするはずですが……」(不動産コンサルタントの森島義博氏)

 だが、異変が起きたのは11月6日のこと。組合の総会が開かれ、前理事会に反発する住民らで構成された「秀和幡ヶ谷レジデンスを救う有志の会」に推された新理事が役員の過半を占めたのだ。

「新しい理事はルールの緩和を掲げています。これで本来の値段に戻るかもしれません」(前出の住民)

 管理がズサンで値下がりするのならともかく、厳しすぎて安いなんて聞いたこともない。

週刊新潮 2021年11月18日号掲載

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