「柄本明」「佐藤B作」「笹野高史」50年来の旧友が舞台で初共演 現在も続く交友
ベテラン俳優たちの初共演が話題だ。明治座公演「本日も休診」(11月12日初日)で座長を務めるのは柄本明(73)。加えて佐藤B作(72)、笹野高史(73)が初めて同じ舞台に立つ。
【写真3枚】70代になっても交友が続く「笹野高史」「佐藤B作」
「彼らはアングラ演劇が全盛の1970年代に『自由劇場』という劇団で苦楽をともにした、50年来の仲間なんですよ」
と言うのは芸能デスク。
「柄本は入団から2年後に『劇団東京乾電池』を立ち上げ、佐藤も昭和48年に劇団『東京ヴォードヴィルショー』を結成。一方で笹野は最後まで劇団に残り、平成8年の解散まで中心的な役割を担ってきました。同13年からは中村勘三郎が“古典を新たな演出で”と始めた『コクーン歌舞伎』に、“淡路屋”という屋号で出演しています」
ともに高度成長期を生きた、生粋の演劇人。彼らが籍を置いた自由劇場とは、昭和41年に俳優兼演出家の串田和美(79)と女優の吉田日出子(77)らが設立した劇団だ。東京・六本木のビル地下の小劇場を本拠地に、唐十郎(81)率いる「状況劇場」や寺山修司(故人)が主宰した「天井桟敷」などとはひと味異なる、都会的な作風で人気を集めた。
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