岸田総理は「高市氏の次期首相」を潰したい? 安倍元総理に忖度せず林芳正氏を外相に
岸田総理は安倍氏の意向を聞き入れず…
その際、不都合が生じるのが安倍氏である。地元政界関係者が言う。
「林さんの父、林義郎元衆院議員の地盤は安倍さんの山口4区にある下関でした。それが96年、小選挙区制になった時に安倍さんが選挙区から立候補することになり、義郎さんは比例に回りました。しかし、安倍さんにはいま後継者がいません。そこで安倍さんが恐れているのは、林さんが下関に戻って後継に、という声が地元から上がることなんです。安倍さんが林さんに対し、河村建夫さんの山口3区に行くよう、けしかけたのもそういう背景がありました」
しかし、その安倍氏の胸中を岸田文雄総理は知ってか知らずか、
「岸田さんは結局、自派のナンバー2の座長である林さんを外相にすることに決めた。茂木幹事長も将来の総理候補になりうる林さんではなく、小野寺五典さんを外相に推していたのですが……」(自民党関係者)
林氏に聞くと、
「岸田政権をしっかり支えていきたい」
と、優等生的回答。
その林氏を起用した岸田総理は官房長官、幹事長に萩生田光一氏や高市早苗氏を、という安倍氏の意向も聞き入れず。今回も忖度(そんたく)することはなかったのだ。
「岸田さんは衆院選でも事実上の勝利を手にし、COP26も経て自信を深めている。確かに安倍さんは今後、最大派閥、細田派の領袖となり、高市早苗さんを総裁候補とするでしょう。高市総理就任を阻止するためのつばぜり合いがすでに始まっているのです」(先のデスク)
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