新庄監督は「コソ練と根回しの天才」元チームメイト・岩本勉が証言 野村監督のID野球の後継者か
日本ハムのファンならずとも、新庄剛志新監督(49)と聞いて、悪い冗談だと思ったのではないか。そのうえ、今月4日の記者会見は、まるで冗談そのもの。だが、実は、彼は野村克也監督の後継者だというので――。
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【写真5枚】現役時代は破天荒な言動から“新庄劇場”とも呼ばれた
日ハムファンはもちろんのこと、プロ野球ファンは総じて、不安に駆られたことと推察する。出で立ちから別次元で、深紅の三つ揃いに合わせた真っ白いシャツの襟の高さは10センチ。だが、繰り出される言葉のインパクトは、見た目のそれをはるかに上回っていた。
「“監督”って呼ばないでください。“ビッグボス”でお願いします」なんていうのは、呼び名の問題だからいいとしても、「レギュラーなんて一人も決まっていません」とか「優勝なんか僕は一切目指しません」といった言葉を発した指揮官が、これまでいたか。挙句、「天井から降りたいなとは思うね」「僕が帰ってきたからにはコロナはなくなり、球場満員になります」などと聞かされると、もはやロックスターではないか。
日ハムOBの野球解説者、金石昭人氏は、
「ビッグボスには期待しているし、応援もしたい」
と言いながらも、こう不安を隠さない。
「全体に選手層が薄く、フロントがこれからどれだけ補強してくれるかが、重要になってくるだけに、いろいろ心配になります。監督のパフォーマンスばかりが目立って結果を残せないと、監督自身の立場が苦しくなるし、成り行き任せの勘ピューターが暴走する可能性もあるかもしれない」
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