木下富美子都議に都庁職員は仰天…彼女が議会で準備していたトンデモない質問とは?
お前がそれを聞くか?
なぜ、たった一人の議員にここまで振り回されなければならないのか。議会関係者が一様に頭を抱えるなか、さらに先行きを不安にさせるような情報が入ってきた。
木下氏が11日、公営企業委員会に出席しようとした際の話である。都庁関係者が明かす。
「あの日は水道局の事業全般について質疑が行われる予定でしたが、木下氏はちゃんと質問を準備して臨んでいました。その内容がとんでもないもので……」
木下氏は三度目の召喚状に応じて議会にやってきたと報じられているが、厳密には違う。それまで辞職勧告決議が二度可決され、二度、議会が召喚状を出すも返事がなかったにもかかわらず、11月上旬、突然、木下氏が公営企業委員会に出席するという情報が入ってきたため、急遽、議会は三度目の召喚状を出したのである。
議員は議会で質問する際に、事前に関係部署に質問通告を行う。木下氏は自ら水道局に連絡を取ってきたため、委員会に出席しようとしていることがわかったのだ。彼女がメールで送ってきた質問内容に水道局は目を疑ったという。
「水道局が進めるコンプライアンスの取り組みに関する質問でした。水道局では18年に、数年前から浄水場管理業務をめぐる談合が繰り返されていたことが発覚。元職員らが受注業者に非公表の情報を漏洩していたとして、19年に公正取引委員会から改善措置要求を受けました。その後、コンプライアンス有識者委員会を立ち上げるなどして、再発防止策に取り組んできたのですが、木下氏はその取り組みについて問う内容の質問を送ってきたのです」(同前)
水道局の職員たちは「お前がそれを聞くか!」と叫んだという。無免許運転を繰り返し、事故を起こしたばかりか、黙ってそのまま選挙に臨み、発覚後は4カ月間雲隠れ。確かに、都議会始まって以来のコンプライアンス違反を重ねてきた当人が聞くべきことではあるまい。もはや、木下氏には“常識”が通用しなくなっている可能性が高いのである。
都民ファの責任
忘れてはならないのは、この“モンスター議員”を誕生させた、あの政党の責任だ。
「本来、『都民ファースト』が責任を持って引導を渡すべきなのにもかかわらず、荒木千陽代表はこの問題で、まったく表に出てこようとしない。周囲には『後援会を通して説得を続けている』などと言っているようですが、実際に動いているんだかどうか。18日の議運には、都民ファも“木下攻め”に加わりますが、どのような質問をしてくるかが注目されます」(前出・議会関係者)
果たして、18日に木下氏はどんな姿勢で臨むのか。またド派手な衣服で登場して、駄々っ子のような言い分を聞かされることになるかと思うと……、先が思いやられるばかりである。